2009年06月12日

 梅雨入りと夏野菜

 あじさいの 色の変わりて 足とまる

 ついりは、つゆいり(梅雨入り)のことで、夏の季語である。
 夏や冬の前に多雨になるのは、寒気と暖気がいれかわるからである。
 雨が降る仕組みは、なかなか、むずかしい。
 低気圧のとき、雨が降りやすいのは、周囲から空気がはいってきて、上昇気流が生じるからという。
 上昇気流が生じると、上空で冷やされた空気中の湿度が水滴にかわって、落ちてくる。
 梅雨は、日本列島で、北の冷たい気団と南の温かい気団が広範囲に接触して生じる。
 北の冷たい空気が下層へもぐりこむため、南の湿った空気が上昇気流となって、雨雲がつくられるのである。

 じゃがいもの 花咲きみだれて 低き雲

 庭の片隅につくった畑にナスとジャガイモ、トマトを植えた。
 五月雨が梅雨にかわる頃、ジャガイモは白、ナスは薄紫、トマトは黄色の花をつける。
 梅雨が明けると、夏の陽射しを浴びて、一日一日、実が大きくなる。
 わが食卓に上がる日を楽しみに、いまは、雨に咲く可憐な花をながめているばかりである。

 きゆうとなき 手にもてあそぶ 茄子かな

梅雨晴間 どこで出会いし 二羽の蝶






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