かの山の ふもとに眠る 君なれど
吾がまなうらに 宿りて消えぬ
秋に想う
月かすみ すすき波打つ 風の音(と)に
いかに在(お)わすか 君想う秋(とき)
重度障害を持つ吾が児、四十歳の日
あが女童(めわら)幾歳へても 愛しきや
ひねもす笑(え)みて 幸なるか 汝(な)は
敗戦により虚脱と厭世観で山に籠りて炭を焼いた父想う
あしびきの 山を仰ぐは 寂しけり
炭焼く窯の 煙り立つ日は
現役をリタイヤして帰郷せし友、庭前の柿の実たわわに実りたと便りあり
干し柿を つくりて送ると 君の文
よみて想うは 汝(な)の里の秋
令和二年八月十五日 靖国神社 今年も親拝なし
この杜(もり)の 静寂(しじま)をやぶる せみしぐれ
親拝乞う 祈りなるかも
英霊の 詠みたる遺歌(うた)の 雄々しさの
心のそこや 神のみぞ知る
誰(た)がために いのちすつるか 民草は
守りしものは 国体なりや
令和二年九月十日 尊皇政治家村上正邦先生逝く、長きにわたる御指導、御交友ありがたく感謝
み霊の 成仏祈る 今朝の秋
君死にたまうと 悟りて侘しき
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