被災地の 人なき里に 紅葉燃ゆ 東日本大震災の翌年、元参院議員の村上正邦先生らと被災地を巡った。
そのときの印象が強烈で、いまでも、大津波の深い爪痕を残す被災地の光景が目に浮かぶ。
原発事故の避難区域までは、足をのばせなかったが、全町避難がつづく福島県浪江町小丸地区の高瀬川渓谷など、かつて、紅葉狩りでにぎわった阿武隈山地の景勝地では、今年も、紅葉がみごとだったという。
避難区域へ住民がもどれるのは、いつのことになるのだろう。
散り敷きて なほ舞い散りぬ 落葉山 武蔵野の湧水池から流れ出して、都内を流れる川に、神田川、石神井川、善福寺川の三川がある。
三川の源流になっている湧水池は、井の頭公園(神田川)、石神井公園(石神井川)、和田堀公園(善福寺川)と、それぞれ、木々がゆたかな公園になっている。
秋には、紅葉が見られるが、わたしが散歩コースにしている井の頭公園や石神井公園は、都民に親しまれているモミジの隠れた名所で、わたしも、シーズンには、石神井公園まで足を運ぶ。
紅葉山は、季語で、秋の山道も、落ち葉が舞い散る公園の道も、紅葉山である。
落ち葉の道を歩き、見上げると、なお、空中で、落ち葉が舞っている。
秋が、日々、深まってゆくのである。
慶福を 祈る煩悩 除夜の鐘 除夜の鐘は108回撞かれる。
この108回には諸説あって、人間の煩悩説から、一年間(十二月+二十四節+七十二候)の厄を払うという説、四苦八苦(4×9+8×9)を除くという説まであるが、わたしは、四苦八苦説をとって、毎年、来る年の慶福を祈る。
108つのうち107回は、旧年のうちに撞き、残りの1回を新年に撞くという。
107回までが除夜の鐘で、残りの1つが初夜の鐘(そやのかね)になるらしいが、俗説というひともいる。
除夜は、水に流す文化でもあるだろう。
新年は、新しい気持ちで迎えたいものである。
posted by office YM at 10:01|
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